見えない場所こそ、手を抜かない。鏡面ステンレスのフォグステーの話

今日は、フォグランプを支える「フォグステー」の話をさせてください。
トラックのカスタムというと、バンパーやテールランプ、ホイールのような目立つ場所に目が行きがちです。でも、僕が一番好きなのは、ふとしたときに目に入る細かいパーツです。駐車場に停めて、少し離れたところから振り返ったとき。洗車をしながら、足元をのぞき込んだとき。そんなときに、キラッと光るものがあると、「ああ、やっぱりこのトラックが好きだな」と思えるんです。
今回の鏡面ステンレスのフォグステーは、そんな気持ちから作った一品です。フォグランプを支えるための取付ステーなので、走っているときはほとんど目立ちません。だからこそ、見えにくい場所にも品格を、という思いを込めました。
形は、縦に立つ2本の腕と、足の部分に長穴が入ったL字の曲げです。写真を撮っていて面白かったのは、曲げの部分で光の流れ方が変わるところでした。夕焼けの下ではオレンジ色に染まって、夜のライトの下では細い光の筋が走ります。ただの金属の板ではなく、光を拾って表情を変える部品になっています。
素材はステンレスです。雨の日も洗車のときも、サビを気にせず使えます。足元は泥や水を浴びやすい場所なので、サビにくいというのは安心感につながります。鏡面仕上げなので、汚れてもさっと拭けば輝きが戻りやすいのも気に入っているところです。
長穴の形にも理由があります。取り付けるときに、位置を少し調整したい場面は意外と多いです。穴に余裕があると、微調整がしやすくなります。細かい話ですが、こういう「あとで助かる」部分は、作る側が先に考えておくものだと思っています。
見えにくい場所のパーツには、もうひとつ良いところがあります。それは、付けた本人が一番よく知っている、ということです。誰かに自慢するためではなく、自分が「ここまでやった」と分かっていればいい。そういう静かなこだわりが、乗るたびの満足感につながります。トラックは仕事の相棒でもあるので、毎日目にする場所に好きなものがあるだけで、運転席に座る時間が少し楽しくなります。
こういう話をすると、「うちのトラックに付くのかな」と聞かれることがよくあります。それで大丈夫です。車種や取り付け位置によって、合う合わないはあります。迷ったときは、フォグまわりの写真を送ってもらえれば、一緒に確認します。分からないまま悩むより、まず見せてもらうほうが早いです。
鏡面のパーツは、一つだけ付けても存在感がありますが、いくつか揃えると全体に統一感が出ます。バンパーまわり、ミラーステー、反射板カバー、ナンバー枠。それぞれの鏡面が光を拾い合って、トラック全体が引き締まって見えるようになります。派手さで勝負するのではなく、細部の積み重ねで差をつける。そういうカスタムが好きな方には、きっと楽しんでもらえると思います。
僕自身、いろんなトラックを見るたびに思うんです。パーツがひとつ変わるだけで、トラックの印象は驚くほど変わります。そして、その変化に気づいた人が「これどこの?」と声をかけてくれる瞬間が、この仕事でいちばん嬉しい時間です。見えにくい場所のパーツでも、気づく人は気づきます。
ONE-HEARTのパーツは、どれも「人と同じではなく、自分だけの一台に」という考え方で作っています。フォグステーのような地味に見える部品でも、それは変わりません。目立つパーツだけでなく、見えにくい部分にも一つ一つ気持ちを込める。それが、ONE-HEARTらしさだと思っています。
撮影のときは、夕焼けのオレンジと、濡れた路面に映る光の中に置いて、何枚も撮りました。画面越しでも、鏡面の光り方が少しでも伝わるといいなと思いながら、今回の写真を選んでいます。
見えない所に、品格を。
毎日走るトラックの足元に、ひとつ上の仕上がりを。
ご相談は、いつでもお気軽にどうぞ。
ONE-HEART
