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黄銅について詳しく教えて下さい

黄銅(ブラス)は、銅と亜鉛を主成分とする合金で、その色が黄金色に似ていることからこの名前がつけられています。亜鉛の割合によって機械的特性や加工性が変わり、さまざまな用途に適用されます。ここでは、黄銅の特性、種類、および用途について詳しく説明します。

黄銅の特性

  1. 良好な加工性: 黄銅は非常に加工しやすい材料で、旋削、鍛造、プレス加工、引き抜きなどの加工が容易です。そのため、精密な部品製造に広く利用されます。

  2. 優れた耐食性: 銅の成分が多いため、錆びにくく、耐食性が高いです。特に水や湿気の多い環境でも安定した性能を発揮します。

  3. 良好な導電性と熱伝導性: 銅に次いで導電性と熱伝導性に優れています。このため、電気部品や放熱材としても使用されることがあります。

  4. 装飾性: 光沢のある美しい外観は、装飾品や建築材料としても好まれています。

黄銅の種類

  • α黄銅: 亜鉛の含有量が少ない(約30%未満)ため、冷間加工に適しています。旋削性や引張強度が高いです。

  • α+β黄銅: 亜鉛の含有量が30%以上40%未満で、α黄銅よりも硬く、強度がありますが、加工性は若干劣ります。

  • β黄銅: 亜鉛が40%以上含まれるため、非常に硬くて強いですが、加工は困難です。主に熱間加工されます。

黄銅の用途

  • 機械部品: 耐摩耗性と加工性の良さから、ギアやベアリング、バルブなどの機械部品に利用されます。

  • 建築材料: 手すり、ドアノブ、装飾パネルなど、建築のアクセントとしても使用されます。

  • 楽器: トランペットやサックスなどの金管楽器の材料としても有名です。音響特性に優れています。

  • 電気部品: コネクタや端子など、電気的な接続部品にも使われることがあります。

  • 美術工芸品: 彫刻や装飾品の材料としても人気があります。

黄銅はその美しさと機能性を兼ね備えた材料であり、工業製品から芸術品まで幅広い分野で利用されています。



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