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決算

決算とは、企業や組織が一定期間の経営成績と財政状態を確定させるために行う会計処理のことを指します。通常、決算は1年を単位として行われ(会計年度)、この期間を「決算期」と呼びます。決算を行う主な目的は、企業の利益や損失、資産や負債などの財務状況を明らかにし、株主や債権者、従業員、税務当局などの関係者に報告することです。

決算の種類

決算には主に次のような種類があります。

  • 通常決算(期末決算): 通常、会計年度の終わりに行われる決算です。

  • 中間決算: 会計年度の中間点で行われる決算で、四半期ごとに行われることが多いです。

  • 臨時決算: 特別な事情がある場合に行われる決算です。例えば、企業の合併や事業部門の売却などが該当します。

決算のプロセス

決算のプロセスは以下のステップで行われます。

  1. 仕訳: 会計期間中の経済活動を会計帳簿に記録します。

  2. 元帳への転記: 仕訳された取引を元帳に転記し、各勘定科目ごとにまとめます。

  3. 試算表の作成: 元帳の勘定科目ごとの残高をまとめた試算表を作成し、仕訳の正確性をチェックします。

  4. 決算整理仕訳: 試算表に基づき、決算に必要な調整を行います。例えば、減価償却費の計上や未払金の調整などです。

  5. 財務諸表の作成: 決算整理仕訳を反映させた後、貸借対照表(バランスシート)、損益計算書(インカムステートメント)、キャッシュフロー計算書などの財務諸表を作成します。

  6. 監査: 外部の監査機関による財務諸表の監査が行われます(上場企業など)。

  7. 関係者への報告: 最終的に作成された財務諸表を株主総会や取締役会で報告し、承認を得ます。

決算は、企業の経営者だけでなく、投資家や従業員、一般の消費者にとっても重要な情報源となります。企業の健全性や将来性を判断する上で欠かせないデータとして、多くの人に利用されています。



 
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